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今回もちょっとコーヒータイムです。またかと言わず少しだけお付き合いください。

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お米の収穫時期ですが、天候不順なために今年は収穫が遅れているそうです。

私の家はコメ農家なのですが、私は農業機械を運転することが出来ないので、私の家の田んぼは村の人や親戚に頼んで作ってもらっています。もちろん私の取り分はありません。現在はお米を作ってくれる人が少ないのです。田んぼを持っている私もお金を出してお米を買っています。

現在、円安がニュースになっていますが、コメ農家も円安やエネルギーコストの上昇とは無関係ではありません。肥料が高いのはニュースになりましたが、お米を収穫して、玄米にするには乾燥させなくてはなりません。刈り取った稲を天日で干している場面がテレビや写真になって映っていますが、天日だけでは足りず、お米専用の乾燥機で乾燥させて、もみを取り玄米にします。その時にかなりエネルギーを使います。

玄米になったお米を保管するのに現在は冷蔵庫を使います。お米の保管倉庫が冷蔵庫になっているのです。冷蔵庫でないと虫が来たり、水分が抜けてパサパサになり、粘りっ気がなくなります。お米をおいしく保つには冷蔵庫で保管するしかないのです。冷蔵庫の倉庫はかなり電気代がかかります。そしてお米を販売するのにも輸送コストがかかります。

つまり、お米を作るのに３０キロ、５．０００円ぐらいで作っても実際に消費者に売る時は８．０００円以上になります。エネルギー価格の上昇や輸送費価格を商品価格に転嫁することになります。そうしないとコメ農家もやっていけないのです。円安や石油や電気などのエネルギー価格の上昇は米農家にとっても深刻な問題です。

ロシアがウクライナに侵攻して、小麦や油の価格が上昇する前から、農家の間では食料価格は上昇する、と言われていました。高齢者が農業を止めて耕作放棄地が増えているからです。デジタル農業などを新しく始める人より、高齢で農業を止める人の方が多いのです。

工業製品を売って食料を買うと言う国の方針の裏側が現在出てきているのです。耕作放棄地はすぐに元のように作物が出来ません。土が痩せているからです。元のように作物が出来るように土から作り直さなくてはなりません。時間がかかるのです。

食料の安全保障が言い出されていますが、政府はどこまで本気なのでしょうか？小麦や大豆と違ってお米は国産だから安く作れるというのは間違いです。お米の価格も円安やエネルギー価格に連動しているのです。

以上

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