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今回も久しぶりにちょっとコーヒータイムです。少しだけお付き合いください。

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さて今回は不動産について書いていこうと思います。不動産をもらったと聞くと財産をもらったように思う人が多いと思いますが、それは都会の人の感想です。同じ市内でも街と田舎は違います。それはもうはっきりと天と地ほどの違いがあります。

市役所から空き家問題で、早く不動産相続の書類を出せと通知が来たので、ネットで調べて近くの評判の良い司法書士の方に不動産登記の相続手続きをしてもらいました。そして、田舎の不動産は財産ではないと痛切に思いました。

まず、地価が安い。当たり前ですが、都会とは考えられないほどの安さです。庭付きの家が一軒建てられるほどの大きい田んぼ１枚でも１０万しません。そしてそんな田んぼがいくつもあります。昔は嫁入りの持参金として田んぼを１枚持ってきていたのです。うちは古い家なので、そんな田んぼがいくつもあっちこっちにあります。そして、昔は薪で生活していたので、山があります。現在ではイノシシが出るため、山への入り口に電気線が張ってあり、山へは入れません。どこら辺がうちの山なのか分からなくなっています。もちろん山も安いです。田んぼ以上に安いのです。そしてあぜ道がうちの土地になっています。これは何万どころか何百円です。相続手続きのお金の方が高いのです。安すぎて固定資産税もついていない土地もあります。

そして一番驚いたのが、１００年以上前の明治の頃の担保物件です。明治の頃なので曾祖父かそれ以前かもしれませんが、２００円の担保になっている土地があります。司法書士さん曰く、一度担保物件になると、お金を返していても、相手の了承がない限り、担保物件になるそうで、今から相手を探していると、もう曾孫の世代になっているので、探すだけでも相当のお金と手間がかかり、ハンコを素直に押してくれなければ、裁判をすることになり費用だけで土地の値段より高くなるので絶対に売れない土地、なのだそうです。担保物件の土地に時効はありません。

田んぼは民家が近くになければ放って置いてもいいのですが、民家が近くにあると、イノシシや蛇などが住み着き、人の迷惑になるので、誰かに田んぼを作ってもらうか、シルバー人材センターに頼んで定期的に草を刈ってもらうかしなければなりません。シルバーに頼むと一回が２万円ぐらいかかります。もちろん１年に何回も草を刈ってもらうとそれなりの費用になります。そして固定資産税もかかります。つまり、田舎の土地は財産ではなく、負債になるのです。それと、未登録の建物は登録しなくてはならないそうですが、牛小屋(昔は牛を引いて田んぼを耕していました)をトラクターを入れるように５０年以上前に改築したもので、どう見ても１０万もしないもの(もしかしたら５万もしないかもしれない)でも、査定に３０万円はかかるそうです。

それが街の人には理解できないようで、役所の人曰く、早く手続しないと土地があなたのものになりませんよ、と軽く言われました。どう考えても管理費の方が高い土地は財産ではありません。完全な負債です。

土地にはお金になる土地とまったくお金にならず負債にしかならない土地があります。土地を売ればお金になると考えている人は完全に都会の考え方になっています。世の中そんなに甘くないのです。

土地を表す星は土星ですが、土星が太陽や月を支えていると土地に関係しやすいところがありますが、土地が財産になると甘く考えないようにしましょう。どこの土地でもお金になるわけではないのです。欲の皮を突っ張らせるとひどい目に遭いますよ。

以上

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