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2020.11.23

星占い師の占いレポート 2020 ~その44~ 大石内蔵助(星占いで見る忠臣蔵)

歌舞伎役者の坂田藤十郎さんが12日に亡くなったそうなので今回はいつもと趣向を変えて歌舞伎の演目で有名な『忠臣蔵』を星占いで見てみようと思います。前にも一度、大石内蔵助を見ているので、おさらいのつもりで読んでください。

 

大石(良雄)内蔵助が生まれた日は万治2年4月24日(この他にも候補があるそうですが、私は星の位置を見てこれが正解だろうと思っています)なのだそうで、西暦に直すと1659年6月13日になります。太陽は双子座にあり、水星と冥王星と重なって、土星に支えられています。冥王星と土星の組み合わせは限界突破の星の位置です。頭が良く、情報に強く、特に情報の分析力がある人です。太陽と冥王星が重なると太陽の力を最大気に引き出します。太陽は人生そのものなので、何もなければあまり注目されない人ですが、緊急事態にはかなり強い人です。この人自身は堅実な人生を望んでいたところがあります。感情や家庭を表す月は牡羊座にあり、戦いの火星と重なって、木星に支えられています。喧嘩上等であり、かなり好戦的なところがあります。現在ではスポーツ選手になればかなり有名になれる人だろうと思います。ある意味、侍らしい人だろうと思います。月は混乱や欺瞞の星である海王星に損なわれています。家庭的に寂しい思いをしやすいところがあり、寂しがりの一面がある人です。

 

浅野(長矩)内匠頭は寛文7年8月11日生まれなので、西暦に直すと1667年9月28日生になります。太陽は天秤座にあり、冥王星に損なわれています。大きな挫折をしやすい人です。ドラゴン・ヘッドが太陽も月も支えているので、両親には大事にされた人なのかもしれません。気になるのは感情や家庭を表す月が変転の天王星と重なり、火星に損なわれています。人と同じことはしたくない人であり、人にあれこれ言われたくない人で、そして、ちょっとしたことで突然怒り出すところがあります。感情が自分でコントロール出来ない人です。その上かなり頑固なところがあります。一度言い出したらなかなか意見を変えません。内蔵助の太陽の上にこの人の冥王星が重なっているので、内蔵助にとっては逆らうことが出来ない相手ですが、内蔵助の感情を表す月と火星はこの人の太陽にそっぽを向いています。内蔵助は表面的には表に出さなかったかもしれませんが、かなりこの人に感情的に不満や反感を感じていたところがあります。この人にとっては内蔵助はかなり頼りになる人であり、信頼していたと思います。この人の感情を表す月は内蔵助の太陽、土星、冥王星に支えられています。

 

吉良(義央)上野介は寛永18年9月2日生まれなので、西暦に直すと1641年10月6日になります。太陽は浅野内匠頭と同じ天秤座にあります。つまり、浅野内匠頭とこの人は運命共同体なのです。この人の火星は水星と重なり、木星と冥王星に支えられているグランドトライン(幸運の大三角)の形になっていて、あまりお金には困らない人だろうと思います。家庭や感情を表す月が天王星とドラゴン・ヘッドに重なり、金星と土星に支えられています。無駄が嫌いなところがあり、ある意味、合理的なところがありますが、かなり独特の美的感覚を持った人です。浅野内匠頭の太陽にこの人の火星と水星が重なり、この人の木星と冥王星に支えられています。どういう意味かと言えば、この人は浅野内匠頭に敵意は持っていなかったということです。敵意どころか好意的だったのかもしれません。火星と水星が重なると言葉が強く、きつくなりやすく、おまけに水星は乙女座なので、かなり細かいことをあれこれ言いやすいところがあります。それが浅野内匠頭の太陽と重なるので、内匠頭からしたら、なぜ、こんなに厳しくあれこれ言われないといけないと、考えるかもしれませんが、それはこの人の癖なのです。別にこの人は意識して厳しく言っているわけではありません。浅野内匠頭がもう少し長くこの人と付き合っていれば、この人の癖が分かったのかもしれませんが、太陽が火星と重なる組み合わせの場合、太陽の人がきついと感じます。火星の人は意識していません。だから火星の人は太陽の人がなぜ怒り出すのか理解できないのです。吉良の木星と冥王星は浅野の太陽を支えているので、浅野にあれこれしてくれる人なのです。『お金を渡さなかったから、自分はいじめられている』は、完全な浅野の思い込みなのではないかと思います。むしろ吉良にして見たら好意であれこれ言っていたのではないかと思います。

 

さて、浅野が吉良に切りつけた、殿中刃傷事件は、元禄14年3月14日(西暦で1701年4月21日)の11時40分ごろなので、その時間を見てみると、ちょうど天頂に太陽と水星が重なっています。水星は逆行しているので、連絡ミスが起きやすく、目立ちやすい。浅野の感情を表す月を目立つ場所に入っている進行中の火星が損ない、進行中の月が浅野と吉良の太陽に重なり、変転の天王星と混乱や欺瞞、スキャンダルの海王星に損なわれています。つまり、連絡ミスや報告ミスが起きやすく、混乱していて、吉良があわてていて、浅野の感情がプッツンしやすい星の位置です。二人にとってはアクシデントが起きやすい星の位置なのですが、冥王星が自分の正義を主張しやすいジュノーとアセンダントで重なって、浅野の月を損なっています。浅野にとっては感情のままにとっさに自分の正義を主張するために吉良に切りつけた、といったところでしょうか。

 

さて、浅野はこの日の18時頃に切腹していますが、その時間は浅野の太陽が見えない場所に入り、天頂の冥王星とジュノーが、家来の場所に入っている金星と海王星を支えています。家来からは浅野の真意は分からず、ただ主が主張した正義が良いのだと解釈しやすい星の位置です。浅野の真意としては、感情や家庭を表す月が家庭の場所、つまりお家の場所に入り、火星と冥王星に損なわれています。つまり、お家のためにかなりまずいことをした、先祖に申し訳ない。と思いながら切腹したのではないかと思います。

 

そして、大石が討ち入りをしたのは元禄15年12月15日の明け方(西暦1703年1月31日)なので、吉良を打ったのが、6時ぐらいだったそうですが、太陽、水星、金星が重なって、第一室に入り、相手を表す冥王星に損なわれています。この時の吉良の太陽には火星、木星、土星、海王星が重なって損ない、変転の天王星も吉良の太陽を損なっています。吉良にとっては、何が何だかわからない、大混乱の中で、訳も分からず死んだのではないでしょうか。大石の太陽には戦いの火星と冥王星が支えに入っています。大石の感情を表す月には土星、海王星、木星、火星が重なっています。苦渋の決断であり、大混乱の中で大石が気にしていたのは握手をするぐらいの近場にいる仲間の事だけだったのではないかと思います。殿のことなど少しも考えていません。それと木星が冥王星に支えられているので、社会的な役目は果たした、といった思いでしょうか。

余談ですが、この日の夕方に息子と別れますが、その時はかなり大石は辛かったのではないかと思います。身内を表す蟹座の月と別れの天王星が重なっています。もちろん殿のことなど考えていません。

 

さて、大石内蔵助が切腹するのは、元禄16年2月4日(西暦では1703年3月20日)の16時頃だそうですが、その時間を見てみると、大石の太陽と冥王星が目立つ場所に入って、家庭や感情を表す月は、この日は海王星、土星、木星と順番に重なっていきます。つまり、最初は寂しさ、そして自分の家族に対しての重い責任、次に社会的な目的、見えない場所で大石家の先祖に対する役目は果たしたという思いがあります。そして、死ぬ寸前に殿中刃傷事件に対する思いと祈りがあります。大石は最後まで殿のことは考えていません。ただ、なぜこうなったのか…と言う思いはあったと思います。大石は吉良も嫌いでしたが殿も嫌いだったのではないかと思います。

 

これも余談ですが、吉良の木星と冥王星は浅野内匠頭の太陽を支えていましたが、木星は社会的な支えで、冥王星は世代を超えた支えという意味があります。吉良は浅野を社会的に世代を超えて支えているのかもしれません。現在でもいまだに…。

 

以上が星占い師としての私の意見です。

あくまでも星の位置だけのものです。

 

 

 

 

 

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